留学や英語に興味があり様々な目的を持ってこれから留学を検討されている方の多くが「留学はどれくらいの期間するべきか分からない」「自分にあったベストな留学期間はいつなんだろう」などに悩まされています。
留学は誰もが簡単に出来る訳ではなく、それなりの費用と時間がかかります。
貴重な留学の時間を無駄にしないためにも留学前に計画的かつ正確に準備する必要があります。
留学事前準備をする上で留学期間にはどのような種類があって自分の目的に一致する留学期間がいつか理解することが重要です。
そこで今回は目的と状況などの様々な側面からベストな留学期間をご紹介させて頂きます。
⚠️こちらの記事で学べる事
✔︎短期・中期・長期の3つの留学期間の詳細
✔︎英語力を伸ばす事が出来るベストな留学期間
✔︎高校・大学それぞれにあった留学期間
✔︎あなたが選択するべき留学時期
一般的な留学期間を知ろう
ほとんどの人が留学を決める際に必ずと言ってもいいほど、留学期間で悩みます。
留学期間には主に3つの種類がありますが、細かく選びたい方は週単位で選ぶ事ができます。(一週間や二週間だけ留学するという方法をとることも出来ます。
留学期間は目的や留学方法によって異なりますが、比較的人気な留学先のアメリカ・カナダ・オーストラリア・イギリス・ニュージーランドでは本当に短い留学期間だと一週間から、長期留学になると一年以上というケースもあります。
では、一般的な留学期間の短期・中期・長期の3つの留学期間を目的と留学開始時期ごとに解説していきます。
まずはじめに短期留学についてです。
短期留学
主に1週間から1ヶ月というわずかな期間に留学すること示しています。
留学先や期間によって費用は異なりますが、一般的には20万から70万だと言われています。
交換留学 ・・・学校側で留学時期は決定される。交換留学プログラムがある学校のほとんどが留学先の学校と提携を結んでいるので、留学時期や期間は常に一定となっています。
*欠点 → 留学時期を指定する事が出来ない
交換留学の場合、留学先でサボらず学校に登校すれば単位はもらえるので留学期間内の単位変換は心配ありません。
私費留学・・・留学時期は個人で決定する事が可能。そのため、学校に影響が出ない期間つまり日本国内の主な長期休み(春休み・ゴールデンウィーク・夏休み・冬休み)に合わせていく人が多いです。
私費留学とは個人で留学エージェントと呼ばれている留学会社を通して留学手続きのサポートを受けて留学を行う仕方のことをいいます。
*欠点 → 留学準備や手続きなど自分で行う事が多い。マイナーな留学方法(最近は徐々にこの方法を洗濯して留学する方が増えている。
私費留学は交換留学と違って学校内のプログラムとして留学する訳ではないので単位や出席数に影響が出てしまいます。そのため、一般的には影響が出ない長期休みなどに行くという形をとる方多いです。
反対に、交換留学の場合は私費留学と違って学校側によって留学時期が決められてしまい、通常通り学校がある平日に留学することもあります。そのため、留学中に日本の学校から宿題が出されるということもあります。
高校生 → 現地の高校や語学学校
*稀に宗教を大事にしている学校に留学することもあるので事前に留学する学校の禁止事項や知っておくべきルールなどを調べておきましょう。
大学生 → 4年制大学や語学学校
*大学生で私費留学する場合は長期留学という手段を選択する方が多く、短期留学を選択する大学生は学部に含まれているプログラムの一環として留学するケースが多いです。
海外には日本の短期大学に若干似ているコミュニティカレッジ がありますが、こちらの大学では主に4年制大学に編入を考えている方や職業コースで専門的な授業を学びたい方が通っています。
社会人 → 私費留学で大学や語学学校へ留学するといったケースが多いが、海外研修やワーキングホリデーとして海外の職場が留学先になることもあります。
(仕事として留学をする場合はあまり留学とは言わないかもしれません)
短期留学は文字通り短い期間しか海外留学をしないので短期留学で経験できることに限りがあります。そして、短期留学において留学する方の目的はほとんど同じで、留学生活を短い期間でも味わいたいという理由です。
「短期でもいいから海外の学校で勉強がしたい」
「短期だったら留学費用も抑えられる」
「日本で在籍している学校に短期留学プログラムがあったから、せっかくなら留学をしようと思った」
他の留学期間と比べて費用を抑えて留学経験や海外経験をしたいからというで理由で短期留学を決断する方が多いです。短期留学の場合は休学をして留学するということはないので留学への決断がしやすいといった声もあります。
さらに「今回が初めての留学、海外です」という方が、
いきなり中期や長期留学は自信がないので、留学がどういったものか経験をして将来中期や長期留学を考えるための参考として短期留学を選ぶと行ったこともあります。
初めて海外に行く方のほとんどが海外生活がどういったものか分からないという状態で行きます。
そこで長期留学を選択してしまうとホームシックや想像してた留学生活と違うという理由で留学を途中で辞めてしまうことになる可能性もあります。
実際に留学を途中で辞めている方もいます。
短期留学にも細かく種類がありますが、短くて1週間から留学することが出来ます。
どの勉強にも同じことが言えますが、たった1週間で学力が身に付くことはほとんど不可能です。
残念ながら、短期留学で英語が話せるようになったり英語力を上げたりすることは難しいです。
1週間で学力を伸ばすには今まで積み重ねてきた物が必要になります。特に英語では比較的日本人が苦手としているスピーキングとリスニング力を伸ばすことも求められますが、留学したからといって簡単にそれら2つの能力が身につくわけではありません。
留学とは英語学習するための最適な環境であり、効率よく英語力を上げるための方法でしかありません。
さらに、「今回が初めての留学もしくは海外です」
留学がどういったものか経験をして将来長期的に留学をしようと考えている方は、いきなり中期や長期などの留学は流石に自信がなく実行するのは難しいと考えて短期留学を選択しています。
留学したからと言って英語力が確実に上がるわけではないので、結局自分自身がどれだけ地道に毎日努力ができるか重要になります。
「 留学生活でどうしたら英語力が上がるのか? 」については次の記事でご紹介しているので、こちらのリンクから確認することが出来ます。
1ヶ月以内では勉強時間が足りないので、短期留学は英語学習の成果を求める場合には適してないと言えます。
頑張れば何とかなるんじゃないの?
いくら毎日早起きして勉強時間を増やしても1ヶ月だけの留学期間では勉強する時間に限りがあるため、努力をしても英語力を身に付けることはほとんど不可能です。
しかし、留学する前から英語力がある程度あり、英語を話すことができている人には短期留学でも十分に英語力を上げることが可能です。
短期間だと英語力が上がらない理由は?
留学が初めての方は留学先での生活に慣れる時間がある程度必要になります。
留学先では手取り足取り教えてくれる人はそうそういないので、家や学校の場所など新天地での環境や文化に順応していくことが必要ですが、短期間では滞在先に慣れることすら出来ないで留学を終えてしまう可能性もあります。
短期留学の場合はアパートで住む方はほとんどいなくホームステイ先に滞在することになる人がほとんどのため、ホストファミリーと旅行に行ったり、学校で勉強したりと意外と短期留学をする学生は忙しく、あまり自分の時間を持つことができない人が大半を占めています。
( 結論 )
短期留学では英語力は身に付かないが、文化や学校生活などを体験することができます。
語学習得を目的とした留学ではオススメすることができませんが、費用を抑えて留学経験をしたい方にはとてもオススメな留学期間。
中期留学
1ヶ月から6ヶ月以内の留学期間のことを言います。
一般的な費用は30万から230万かかると言われてます。
こちらも短期留学同様に留学先によって費用は異なります。
中期留学の場合は留学期間が1ヶ月から6ヶ月までと様々な選択肢を持って留学が出来るため、30万から230万位までと留学費用には開きがあります。
中期留学では交換留学と私費留学どちらも同時期に開始することが多いです。
中期留学は短期留学のように留学開始時期に決まりはありませんが、比較的現地の学校で新学期が始まるタイミングで留学が始まるケースが多いです。
*短期同様に休日に合わせて留学するプランもあります。
中期留学では短期留学と違って日本の学校が通常通り稼働している期間に留学することになるので、留学している間の単位や出席について詳しく日本の学校側に聞くことが必要になります。
一般的に、
交換留学の場合→単位変換は学校側で決められます。
私費留学の場合→(日本)学校によっては単位変化可能な学校もありますが、単位変化を承認してない学校もあります。学校を休学して留学することを求められる場合もあります。
どちらの方法で留学したとしても必ず学校側に留学中の成績はどうなるのかということを聞いておく必要がありますね。
中期留学の主な留学先
・高校
・大学
・ワーホリ先
・海外研修先
・語学学校
短期留学と同様に高校・大学・ワーホリ・海外研修先がありますが、語学学校を半年間ずっと通う人はあまり多くはありません。
語学学校に通う方の多くが学校や職場に直接通うのではなく、英語力を準備したり、英語に慣れたりする期間を目的として通っています。
中期留学では最高で半年間は留学することができるので短期留学同様に留学経験を踏まえた上で語学習得を目的として留学したいという方が多いです。
先ほどの短期留学紹介の際に英語力について触れましたが、どの留学期間でも同じですが留学先で自分がどれだけ英語に触れることが出来て、自主学習ができるかによって英語力の伸び幅は変わります。
留学前に万全な状態で準備しても留学先では予想を超えるようなことも起きるので、中期留学は短期留学同様で多少英語学習に対する時間は少なく感じるでしょう。
中期留学は英語だけじゃない?
半年間留学する方は他の中期留学に比べて時間にゆとりができるため、勉強と同時にプラスαでその地域の文化やイベントなどを経験することも出来ます。
・海外ならではの休日の過ごし方
・ビーチに行くこと
・ボランティア体験
・部活動
・現地でショピング
・観光名所巡り
時間や費用の面からなるべく短期間で英語力を上げたいという方にオススメな留学ですが、注意して頂きたいことは英語力を上げることは日本国内にいても留学しても難しさは然程変わらないということです。
英語学習を目的として中期留学を選ぶ場合には留学先で経験できることを時間が無く、逃してしまうかもしれません。それを理解した上で、どのような目的を持って中期留学をするかよく考えた方がいいですね。
長期留学
6ヶ月以上の期間留学することをいいます。
大学や高校に留学して卒業を目的としている人の場合は2年以上滞在することもあります。
社会人でも長期滞在する方もいます。
長期留学には大きく分けて2つの種類があります
1つ目 → 半年以内から1年間の留学を希望する方は英語学習を一番に優先している。
2つ目 → 一年以上の方の場合は以前に留学を経験をしている人もいるので英語学習も目的の1つとしていますが、一方で、職業コースや学部を英語で勉強すること・実績のある教授のもとで学ぶことも目的としています。
海外の高校だと大学同様履修登録制なので必須科目の他に興味がある教科を受けることができます。
このような仕組みを取っている要因として早い段階から将来を考えて行動をしてもらいたいという意図があるそうです。
海外の大学は日本の大学と比べて学部数が多く、学部変更という制度もあるので将来が決まっていない生徒は大学在籍中に探すことができるため海外の大学に進学するという生徒もいます。
こちらも国ごとに留学費用は異なりますが、半年から1年までの留学だとおよそ100万から500万掛かります。
大学でも全員が同じ金額を払うのではなく、学部によっては500万以上するところもあります。
高校生はだいたいの方が同じ費用を払っています。
アメリカには成績上位者に対しての返済が不必要な奨学金制度がありますが、多くの場合が高校や大学を入学して卒業を目的としているということです。
日本にも長期留学関係なくどの留学でも奨学金が出る制度がありますが、提供者によって受取資格は異なりますし、返済は必要になります。
・入学を目的としている場合 → 9月か1月の入学時期、もしくは新学期の始まり
・半年から1年間の留学の場合 → 新学期のはじめ、もしくは学期の途中
留学開始時期は中期留学の方と若干似ていますが、長期留学は新学期に始まりでしか留学できないケースが多いです。
中途半端な時期に留学や帰国をしてしまうと授業についていけなかったり、途中で終わってしまって授業内容が不確かで日本に帰国しても単位変換ができないということもあります。
高校の場合 → 留学先での出席日数や成績が反映されることが多いです。
*反映されない学校の場合は帰国したら1学年したの生徒と同学年になるというケースもあります。
大学の場合 → 単位変換が不可能な学校が多いですが、変換可能な学校もあります。
*帰国後は一つ下の学年で授業を受けなければならない事もある。専門学校ではそのような傾向が多いです。
定番な留学先
・大学
・職場
長期留学では上記の3つを留学先として選ぶ方が多いですが、なかには語学学校で英語準備をしてからこれらの3つに進むという手段をとるエージェントや留学生もいます。
海外の高校→ ・日本の大学と教育システムが似ている
・移動教室がメイン
・クラスも履修登録制
海外大学には4年制と2年制の大学があります。(2年制大学は日本の短大に若干近いです)
この2年制大学と呼ばれている、コミュニティカレッジは留学生だけでなく現地の方からも非常に人気な進学先となっています。
主な理由として、
・費用を安く大学に通うことが出来る
・難関4年制大学に三年次から編入が可能
・将来の明確な目標はない人でもコミュニティカレッジ在籍しながら探す事が出来る
・コミュニティカレッジ在籍中に学部変更が可能
一般的に、海外の大学では入学資格として学校が指定しているテストでの一定以上の英語力を取ることが必要になります。
コミュニティカレッジによっては語学学校から直接入学することも可能なところもあります。
長期留学ではどのような目的を持った方が多いでのしょうか?
・英語学習
・その他学部もしくは学科の学習
・卒業目的
・仕事
・人脈
このように長期留学を選択する方のほとんどが明確な目的を持って留学をすると言われていますが、長期留学志望の方は将来を考えて行動できるという特徴があります。
長期的に海外で生活するのですから計画的に留学をしないと、費用もそうですが時間も無駄にすることになります。
長期留学では英語+αを目的としている方が多いので英語学習に対しての優先度が高いため、英語力を上げたい方にはベストな留学期間です。
長期留学は他2つの留学期間と比べて費用が段違いに高いので留学を無駄にしない目的と覚悟を持って留学することが重要になります。
最終的にはどう決める?
ここまでは短期・中期・長期のそれぞれの留学について説明してきました。
メリット
・費用を抑えられる
・留学経験できる
・海外文化に触れられる
・新たな出会いがある
・日本で学校に在籍していても留学可能
デメリット
・英語力は上がらない
・友達作りに時間が足りない
・ただの旅行になる可能性もある
時間がなかったり、金銭的に余裕がないが留学経験をしたいや将来を考えて下見の意味を込めて留学したいという方にオススメ。
*英語力を上げたい方には残念ながらあまり適してないのでオススメはしてません。
メリット
・英語力を伸ばすことが可能
・友達作りも可能
・留学先の文化などに触れることができる
・新たな出会いがある
デメリット
・日本の学校での成績に影響ありかも
・時期によっては中途半端に授業を終わることもある
・英語や友達作りにもあと少し時間が欲しいと感じるかも
長期留学は不安だが、英語取得を第1優先として留学したい人には中期留学でしたら、ある程度英語学習時間が取れるので英語力アップも可能です。
しかし、長期ほど時間がないため、留学先での必死な努力が必要になります。
中期留学は英語学習を目的とした方にも短期留学と同様で海外経験を目的とした方々にもオススメな留学です。
メリット
・英語力を上げれる時間がある
・英語+α を学ぶことが可能
・他2つに比べてより海外文化を知れる
・より人脈を広げることができる
・高校や大学に入学できる
デメリット
・費用が高い
・日本の学校を休学もしくは退学の必要もある時も
・長期だからといって英語力が伸びる補償はない
・英語とその他の科目を同時進行で勉強する必要がある
留学前も留学中も人一倍の努力は必要になります。